吾蟹と戯れず(だって蟹は食うもんだろ)

二十年来の思い込みから解放されたはいいけれど、習慣からはぬけ切れなくて、そういう自分に気づくと堪える。その度に堪えるなあと苦笑いする日々。それを諌めようとする冷静で臆病な吾と感傷的で陳腐な吾との拮抗を恐る恐る眺める吾。抑制し過ぎて反動がきて体調を崩したりするのは現実的に困るのだけれど、どの程度の抑制が按配として適切なのか…、んなもん判らん。判るかっつぅの。山か海か砂漠か行って叫んでみたりするとよいのだろうか。
柄じゃねえ。
蟄居だ蟄居。
ぢっと手をみる。
ない指が痛む。