須磨水族園に大きなアナコンダがいる。たくさんこどもを産んだそうだ。虫に比べたら蛇はかわいい。きれいな姿をしているし、顔もかわいいと思う。アナコンダは毒を持たない大蛇。食べ物を丸呑みするように大きくなった。大きな身体を支えるために水辺に棲むようになった。受け取り方次第では、食性・棲み分けのもみ合いの中からかなり端に追いやられた種ともいえる気がする。
て、いうか、特異な姿や生態をしているとカテゴライズされている動物の在り方ってだいたいそういう感じがするから、私は惹かれるんだな。
「競合しませんよ」ってバンザイしながら後ずさりして生きてきたつもり。同年代から「悟ってる?」って言われることは決してよいことではないけど、つもりが成立した結果だから、不平はいうものじゃない。悟っても捨ててもないけど、面倒くさいは本音だから、怠っているが正解だ。やっぱなんか絶滅しそう。
追記します。「追いやられた」っていうとネガティブな響きになるな。大蛇が捕食の頂点に君臨してるかとかそういうのも、個体数とか生存率とか見方次第では全然強者じゃなかったりするけど、柔軟に適応した結果、そこで生きているっていう、みんながフラットな世界観は好きなんす。単純に。食おうが食われようが、端だろうがど真ん中だろうが、メジャーもマイナーもフラットな。「どうしてそうなった!?」ってつっこまれても「いや別に。ていうか何が?」って返せるくらいしれっと生きていくのがいいんだけど、言い訳を探すみっともなさもヒトのサガの自然さとして。まあ。