ものすごい雷雨だった。叩きつけるような雨、強い稲光、重さとなって迫る雷鳴。そんな中を走ってきたもんだから、ここでゆっくり雨宿りをして欲しいって思った。目を合わせてくれなくても、雨の間、時間さえあれば何かを回復できるんじゃないかと思っていた。回復するようなものがはじめからなかったとしても。そんなものが存在していたかのように装うことができるのではないかと思った。けっきょく、迎えに来た人に卑屈なコンプレックスを抱いて、強がって、雨が上がる。私はそこにいないのだから、と悟ることができないのが悲しいのだろう。わかりたいという気持ちを別の人に向けることができたら、そこそこの幸せを感じたりするのだろうか。
なんて重たい夢をみたのは、風邪の熱のせい。
午前中は熱で死にそうだったけど、やわらかい音楽をきいて、飯食って薬飲んで、外が晴れてきたらちょっとはましになってきたかも。切れた日用雑貨を買いに行けるか。こういった些細な死活問題に振り回されている日々が悪くない。青柳拓次と山羊やんの柚子マとベンザブロックありがとう。