紅茶に酔った

今まで、キホン的に努力をせずにだいたいのものを手に入れてきた。自学自習の時間が人並みはずれて少なかった割には、学校の成績はそこそこだった。「陰で勉強してるに決まってる」と言われることが悔しかった。ますます勉強せずに、それでもってそこそこでいた。大学に入って「やっぱり自分は努力を怠ったなりにバカなのだなあ」と思い知ったけれど、それもそれなりにそこそこでやっていけた。そういうものだと思っていた。そういう性格のそういう人生であった/であるのは確かだけれど、「努力をしない」ということに拘泥する必要はないのだと、今更ながら気がついた。
ノルウェーの森の抜粋が大学受験の模擬試験に出たことがあって、「こんなものも試験のネタになるのだなあ」と思ったから印象に残っている。ピアノの教え子を分析して、「努力をする能力がない子がいる」という辺りだった。それは、ひとつの事実だけれど、事実の総べてではない。
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本名がはらたいらってすごいね!