NEAR THE DEATH

ですよ。ほんとに死にも等しいできごとで、参りまっせ。墓の穴からこんばんは。
というのも、急に味覚が失踪しましてんや。
舌の先から真ん中にかけて感覚がない。甘みと塩からさに対して麻痺している。昼、いつものように賄いをいただくとき異変に気がついた。味が、ひとつもしない。いつも食べてるものだから、「塩っぱいはず」「甘いはず」が頭の中では100%スタンバイしているところへ、無味。びびりまっせ、ほんま。
原因は亜鉛欠乏でも、精神的な失調などでもなく、かなりフィジカルな模様。考えうるきっかけは昨夜のはみがき。液体ハミガキを使うと歯がトゥルトゥルになるんで楽しいなあと、これ最近の嵌りもの。はみがき自体が長時間の私はテレビをみながらだとか、だらだらいつまでも歯ブラシをくわえている。昨日はとくにものすごくぼおっとしていたのでクリアクリーンをどれだけ長く口に含んでいたか判らないけれど、気がついたら口の中が痛かった。居間で吐かないように手に爪を立てて痛みを分散させつつ洗面台へ走った。そういえばあれからどうも舌がおかしい、ような。

先程から検索を巡った結果、
一、いちど破壊された味蕾は再生しない
一、市販の合成洗剤でミミズが死んだりナマズがどうにかなったりする
一、味蕾を破壊する行為としては、舌苔除去のために磨きすぎた、が多い
一、デンタルリンスで激症の味覚障害報告はない

デンタルリンスが原因なら、禁忌として注意書きがあるはずで、せっけん信奉者以外の記述でそこまで市販品の危険性をうたうものはなく、楽観的に考えると、アルコールか何かの刺激で舌の表面が一時的に麻痺している、くらいのものではないか。
これを機に、秋以降頓挫していた贅肉減退の続きがはかられるという明るい見通しもあるがしかし。がしかし、切ない。
朝起きて、何食べよう。昼働いて、賄いィエィ。次の仕事の前に、何食べよう。仕事が済んだら、何食べよう。生活のリズム、人生の楽しみ、それがメシ。うまいものを食わせてもらった恩義は忘れぬけもの。ああ、昨日の味噌煮込みうどんが走馬灯のように。
お腹がすいたからドライフルーツの入った堅いライ麦パンを齧った。ドライフルーツが全く甘くない。堅いのでよく噛んで食べて、満腹。しかし非常に切ない。
今、試しに無印良品のチョコがけバナナバウムを口に入れてみた。バナナ臭とチョコの香、みごとなまでに無味。捨てる。ありえないが捨てる。
んー、やっぱり冷蔵庫に入れておこう。

追記(0525):デンタルリンス、刺激、味覚障害の検索でこられたかたがいらしたので、経過など。このあと10日程度で味覚は戻りましたが、私はどうもデンタルリンスと相性が悪いようで、これから後もリステリンなどを口に含むと、口が痛くなって咽が詰まります。口の内への刺激が若干強すぎるらしく唾液が大量に出てきます。ぼたぼたと。アルコールが合わないんですかね。長時間口に含まないように心掛けているのでこれ以後、味覚を奪われるようなことはありません。この味覚障害が後日の日記に書いたように風邪に起因するものだったのか、デンタルリンスが関係するのかはっきりした原因は判らないまま復調したので何の参考にもならんと思います。ただ身体的な直観ではどうもデンタルリンスも怪しいぞと。