めえ

紙が、好きで。鼻が弱くてちり紙が手放せないのは、まあ、必要の範囲内として、その必要を越えて紙製品、紙媒体、とにかく紙が好きなのです。乗じて就職活動中、紙を扱う商社を何社も受けた位。印刷会社も受けたなあ。って位、紙が、好きで。没写真が捨てられないのも、紙でできているからかもしれない。未年ですからねえ。めえ。
一時期、流行りと暇が相まって、そこら中のフリーペーパーをコンプリートすることに心血を微量に注いでました。BSとすら縁がないのに、スペースシャワーTVのタダダーなぞは揃えていたように思います。小人閑居して、火をつけたらよく燃える。ラブライフに惚れたのも音より先にフリペだったのではないでしょうか。安いもんです。ジャングル☆ライフやウンガ!もついつい集めてましたっけ。懐かしいなあ、なんせ、閑だったなあ。一方で、個人か何か知らんが紙屑同然、塵同然のフリペと称する汚い印刷物が乱発されていたのもその頃、(その頃っつうても数年前っすけど。そういうのが目につくところが行動範囲だったんですね。)。そんな時、私が住む関西でバグマガっつうフリーペーパーが現れて、内容はともかく、印刷物としてのなりが良くって、わくわくしたものです。生活や興味が変化するに従い、フリペやフライヤー、ポストカードを集める嗜癖はいまや随分治まったように思います。とりあえずパグマガについては、創刊から今に至るまで、版型が変わったり名前が変わったり(バがパになった)色が増えたり、有料のが出たり、片目の視野で変遷を追ってました。だもんで未だにこれだけはほぼ揃ってます。(それと、ミュゼ→イントキシケイトは未だに。)めえ。
本題。パグマガでは若手クリエイター(ちゅうの?とにかく何かしたろか、云う人らのこと。)をピックアップして作品やらインタビューやら載せてんだけど、ここ2号でとりあげられてる若者らがとても気になった。前号が写真、今でてるのはイラストをやってる人らで、要はその写真やイラストが私好みなんだけれど、だけじゃなく、二人のインタビューで共通する点に、「ほう」と思ったわけやの。敢えてカタカナを使わずに云うと、どちらも「ひとりの快楽を肯定できている」というところ。ほう。「できもせん完璧を求めて勝手にプレッシャー感じて変な動きしてるけど、誰もそんなもん求めてへんねんで。」と言われた私は学ばねばならん。(屑塵同然などと言ってた私が屑塵を作る番なのか。)