暗い話しまーす。
もうすぐ彼女の誕生日だ。死んだ子の歳を数える日だ。彼岸に参りそびれたから、花くらい供えたいと思うけど、仕事だなんだで時間と体力があるかどうか。人と、語りたくない話題だから、知る人に会いたくない。話したくない。故人を介した友人、故人と輪にいた友人に、まだうまく接することができないこと、それが日増しに強くなっていること、それを伝えることはしたくないけど、どうしたらいいかわからなくなる。

さいきんひとつ、はっとしたことがあります。

よくぞ走った!と、興人には、言ってやりました。

って1行に、生きたことをね、もっとね。あれだよ、ほら、死んだことはこっちのことで、生きたことはあっちのこと。こっちばっかは自慰だろつってね。恥ずかしいことです。彼女もまた鉄下駄を履いて走っていたから。それがどんなものか判らないけれど(判らないつったら、誰の何も判らん。私の重しだって誰にも判りゃしねえんだし、あなたの痛みも判らない。これ言い出したらまたループだ。でもまだ私はそれが是。)、っそうなんだよな、よくぞ走った、っそうなんだよ。あー、もう。恥ずかしい。