肉売り場で目にとまったから、鶏皮を買ってきた。貧乏美容飯、「コラーゲンしこたまスープ」を作る。「イヤほどコラーゲン汁」と呼んでもよかろう。鶏皮、買い置きの手羽中も追加、葱一本、生姜一個、えのきやらかぶやらきゃべつやらせろりやら。鍋をひっくり返しても何も起こらないくらい煮凝るのが面白い。

たぶん学生さんなんだろうか、彼女に「ストーンズが…」「アンディーウォーホールが…」「ブルースウェバーが…」と得意げに喋る二十代前半の男子が可愛らしいと思った。かわいい彼女はつまらなさそうな顔をして聞いている。「スープの缶詰の、ほら。」キャンベルって言葉が出てこなくて彼はそこをぐるぐるしてるんだけど、彼女にとってはどうでもいいこと。なんだかいい風景だった。

ここなら書いていいでしょう。私が今も昔も誰よりも気にしている人が、私が今いちばん気になる競技を始めたらしいです。現実問題、何が起きるわけでもなく、ほんとうにどうだっていいことなんだけど、確かに茶柱程度の偶然なんだけど。むやみに揺れます。神様、こういうことやめてください。

「されちゃった僕」もうすぐ読み終わる。